タイにある交通手段と乗り物いろいろ
2021/12/09
電車や地下鉄以外にもタイには独特な交通手段があり、変わった自動車やバイクが多く走っています。それは、車両に関する法規制が緩いことと、改造好きな市民が多いこと、そして、安価な乗り物の需要があることが理由だと言われています。
ここではそれぞれの交通手段の種類と特徴を説明します。
BTSスカイトレイン
バンコク市内を走る高架電車のBTSスカイトレインです。
通称スカイトレイン。タイ語では「ロットファイファー」と呼ばれています。スクンビット通りに沿ってバンナーまで行く「スクンビット線」と、シーロム〜ラプラオ方面を走行する「シーロム線」の2路線があり、サイアム駅で乗り換えることができます。全23駅あり、バンコクの主要では利用頻度の高い移動手段です。
デメリットとしては遅延や故障が度々あることです。日本でも遅延はありますが、その場合でも日本のように遅延証明書は発行されないので、写真やニュースなどを証拠に遅刻したことを証明しなければなりません。
また、将来は郊外にもどんどん延長していく予定の為、運賃の値上げもかなりハイペースとなっています。
運行時間
午前5時15分から24時50分頃までで、2分40秒〜8分間隔で運行されています。(平日朝の出勤ラッシュ時は2分40秒間隔、土日祝日は4分30秒〜8分間隔で運行)
運賃とチケットの買い方
運賃は16バーツ〜59バーツで、ひと駅事に3~10バーツ刻みで料金が高くなっています。運賃の支払いはチケット購入の先払いとなっています。
BTSの乗車チケットは大きく分けて「シングルジャーニーカード(Single Journey Card)」「1日券(One-Day Pass)」「Rabbit Card(ラビットカード)」の三種類です。
そのうち「シングルチケット」のみが各駅に設置されている自動券売機での購入が可能で、残りの2つのカードはチケットオフィスでのみ購入可能です。
1日券(One-Day Pass)
購入した当日に限りBTSに乗り放題となります。24時間チケットではなく、使用できるのは購入日のみですので気を付けてください。
「スクムビット線」と「シーロム線」の両方で利用できるので非常に便利です。
Rabbit Card(ラビットカード)
ラビットカードは、数日間利用できる乗車チケットです。ラビットカードには大きく以下の2種類のタイプがあります。
① Standard Rabbit card
料金をチャージして使用する事ができます。日本でいうと「SUICA」や「PASMO」タイプです。
② Fixed Price Trips On Rabbit
予め乗車回数が決まっているチケットで、乗車回数は15、25、40、50の間で選択可能です。日本でいうところの回数券タイプです。
有効期間は購入日から30日間なのでそれまでに使い切ってください。
MRT(地下鉄)
MRTはバンコク市内を走る唯一の地下鉄です。次の電車が来るまでの時間が表示されたり、遅刻や故障も殆ど無い為BTSより使いやすいイメージがあります。
最主要路線である「BTS」や、空港と市内を結ぶ「エアポートレールリンク」と直結しているため、市内観光や空港移動時に非常に便利です。
「ブルーライン(BLUE LINE)」と「パープルライン(PURPLE LINE)」の2路線がありますが、よく利用されるのはバンコク市内の中心部を走る「ブルーライン(BLUE LINE)」です。「パープルライン(PURPLE LINE)」はバンコクの中心部から北側に走る路線となります。
運行時間
おおよそ午前6時から24時の間で、5分〜8分の間隔で運行しています。バンコクのラッシュアワーである、午前6時〜午前9時と、午後4時30分〜午後7時30分の間は、3分間隔で運行しています。
運賃とチケットの買い方
運賃は16〜42バーツの間で、行先によって決まります。運賃の支払いはチケット購入の先払いとなっています。
乗車チケットは大きく分けて「トークン」「ストアード・バリュー・カード」「1DAYパス」の三種類があります。
トークン
「トークン」はコインの型をしたプラスチック製チケットで、片道の使い切りチケットです。チケットオフィスか自動券売機で購入する事ができ、有効期限は購入した1日のみ有効で、日付が変わると無効になります。
自動改札機の指定箇所にタッチして乗車し、降りる時は、改札の指定場所にトークンを投入して回収されます。
ストアド・バリュー・カード
チャージ式のICカードで、有人のチケットオフィスでのみ購入が可能です。「Suica」や「PASMO」タイプで、料金をチャージして使用します。
ピリオドパス
こちらは1日券や3日券などのデイパスチケットです。購入したパスの有効期間によって、1日か3日間のいずれかで地下鉄が乗り放題になります。
24時間や72時間の時間制ではなく,購入日を含む日数の期間が乗り放題となる点には注意が必要です。例えば、1日券を20時に購入した場合は、有効期限はその日の24時までとなります。翌日の20時まで利用できる訳ではありません。
料金は1日券が120バーツ(420円)、3日券が230バーツ(790円)、30日券が1400バーツ(4800円)になります。購入は有人の窓口でのみ可能です。(2021年現在の料金)
エアポートリンク
通称はARLと書かれます。バンコクの玄関口「スワンナプーム国際空港」はバンコク中心地から東南へ約25km離れたサムット・プラカーン県にあります。
バンコクから「スワンナプーム国際空港」への往復にはエアポートリンクを利用すると便利です。
バス
安くて何処にでも行けるのがタイのバスです。多くのタイ人が交通手段としてバスを利用しています。しかし走行路線はとても複雑になっていて、利用する前にきちんと調べておかないと、目的地までたどり着けなくなります。また、タイ語しか通じないので、初めての土地に行くのは困難で、迷ってしまった場合はどうにもならない状態となりますので 十分に気を付けてください。
タクシー
タクシーの初乗り運賃は日本に比べて安く、2〜3人での移動でしたら、タクシーで割り勘にする方が安く済むこともあります。ただ、移動距離だけではなく、停止時間でも運賃が加算されてしまうので、渋滞に合った場合は割高となってしまいます。
質の悪いタクシーが走っていることも事実で、メーターを改ざんしているタクシーもあります。乗車後に、タクシーに乗ったことを(運転手に聞こえるように)知り合いに電話したり、すぐに動画で撮影できるようにしておいたり、身の危険を感じた場合にはすぐに降りれるようにしておいたりと、その対策も心得ておいた方がいいでしょう。
バイクタクシー
交通渋滞が激しいバンコクでは バイクタクシーが走っています。文字通りバイクの後ろに乗せて連れて行ってくれます。渋滞に巻き込まれることがないので、目的地に早く着けますが、これも運転手によってはいろいろなことが起こる可能性も否定できません。ケガをしないようにしっかりとバイクに座り、できればヘルメットも装着するなど、安全には十分配慮しましょう。
ロットゥー
「ロットゥー」と呼ばれる乗り合いのミニバスがあります。日本でいうワゴン車ですが、乗客が集まり次第発車する形をとっています。BTS・MRTの終点駅やデパートの前など、各所から発車しています。バンコクでミニバスが集まる場所はBTSのビクトリーモニュメント駅(戦争記念塔があります)です。
トゥクトゥク
三輪バイクのトゥクトゥクはご存じの方も多いと思います。トゥクトゥクの名前はエンジン音が『トゥクトゥクトゥク…』と、リズミカルな音で走るところからつけられたと言われています。
小型のオート三輪車で、見た目は派手でかわいいですが、意外とスピードは出ます。バイク同様に渋滞に巻き込まれにくいこと、荷物が多くても乗れることがメリットですが、オープンな作りなので暑く、埃や汚れが酷いです。
料金は目的地到着後に支払いますが、料金は交渉制です。料金を先に決めておかないと、降りたときに高額を請求されることがあります。乗る前にきちんと料金を交渉しておきましょう。
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バンコク不動産の日本人スタッフは、長くバンコクに住んでいますので、移動方法やチケットの購入のしかたなど、バンコクで暮らす人のための情報をたくさん知っています! お部屋選びのご相談はもちろんのこと、いろいろお任せください。