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お役立ちコラム

タイ・バンコクのコロナ情報

2022/06/22

タイの新型コロナウイルス新規感染者数は緩やかな減少傾向

日本の3回目のワクチン接種率が60%を超えたそうです。岸田首相は「緊急事態宣言を回避しながら、感染拡大防止と経済活動の維持を両立させることができた」と述べられました。一方で、「世界では新たな変異の報告もあり、気を緩めることはできない」とも指摘されました。

タイ政府によると、現在タイ国内の新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり2000人前後、死亡者数は10~20人台で推移しており、緩やかな減少傾向にあるということです。タイの3回目のワクチン接種率が42%を超えたそうです。約76%が2回目の接種を済ませているそうです。お酒の飲めるバーなどのナイトスポットも営業再開をはじめており、有名な朝夕の交通渋滞もコロナ禍前の80%ほどまでには戻っているそうです。


タイ・バンコクのコロナ現状

タイで新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されたのは2020年1月。以来日本を含めた世界各国と同様に感染者の増減を繰り返しています。ただ、ワクチン接種が進むにつれ政府は徐々に対策を変更。昨年11月には政府がタイへの入国制限を一部緩和するまでになり、12月1日には第2弾の緩和をするなど徐々にコロナ後を見据えた動きが見えて来ています。今年1月には新たな規制措置を公表。その中で厳しい管理を受ける区域(ダークレッドゾーン、レッドゾーン)の指定がなくなりました。規制内容の中では全国のパブやバー、娯楽施設については営業が認められていないものの、高度監視地域(イエローゾーン)やバンコクを含んだ26都県・エリアが指定されている観光サンドボックスエリア(ブルーゾーン)は、認証を受けた施設のみ午後11までの営業が認められるようになりました。

今年に入りワクチン接種は更に加速し、薬についてもタイ国内で点鼻薬タイプの新型コロナ感染防止薬の開発が進むなど明るいニュースが増えて来ています。4月には外国人旅行者のタイ入国時の陰性証明が不要になり、検査のみとなるなど規制は大幅に緩和となりました。ただ、タイ政府は国民の80%が免疫を獲得するという集団免疫の達成を目指していますが、その割合はまだ大きく目標を下回っているとの報告もあったようです。

タイ南部のプーケット県では5月初めにパンデミック(世界的大流行)からエンデミック(地域的流行)への移行の準備が始まったとされています。10日にはタイ国内の警戒レベルを1ランク引き下げました。ただ日本と同じくワクチンを3回接種していても感染するケースや感染後死に至るケースも多く見られるとされ引き続き警戒が必要と言われています。最後の章で触れますが、7月1日よりタイの入国制限が大幅に緩和される予定です。


タイの新型コロナウイルス新規感染者数は緩やかな減少傾向

濃厚接触者の定義

2021年7月時点での濃厚接触者の定義は以下の通りです。

・陽性者と同居している、或いは陽性者と車に同乗した
・陽性者の咳やくしゃみを浴びた、もしくは手に触れた
・手の届く距離(1m目安)でマスクなしで5分以上陽性者と同席した
*お互いにマスクをしていた場合には濃厚接触にはなりません
*片方がマスクをしていなかった場合はマスクなしと同じ扱いとなります

・濃厚接触者が無症状または検査陰性の場合、さらに接触した人を濃厚接触者とはしません。


タイ経済への影響

コロナ禍になる前、2014年以降のタイ経済は黒字が続き安定していました。貿易収支とサービス収支(観光業等)で支えられていたのです。2019年にはGDP成長率が+2.4%と好調だったタイ経済でしたが、コロナウイルスの感染拡大の影響を受け2020年にはマイナスに落ち込んでしまいました。


タイの新型コロナウイルス新規感染者数は緩やかな減少傾向

金の輸出額が急増

コロナ禍が始まってから、タイでは金の輸出額が急増するという不思議な現象が起きました。日本人に比べ金を保有している人が多いタイ。結婚式の結納の品として金を渡すなどタイ人にとって現金同様に金は身近な資産と言われています。街には多くの金を売り買いする「金行」があり、金が取引されているほか、質屋(ジャムナム)もでも金の売買を行っています。そんなタイを含め世界でコロナ感染が更に拡大。もともと世界中で「有事の金」と言われる通りコロナのパンデミックによる不安から金が買われ価格が上昇したことと、コロナによる危機感から現金を持っておきたいという心理が働き、金を売る動きが広がりました。それにより金の輸出額が急増したのです。しばらく価格は上昇しましたが、コロナが落ち着き始めると金の価格も下落。買い戻す動きが広がり、今度は輸入が急増しました。


観光産業への打撃

日本同様、観光業が国の経済を支えているタイ。コロナ禍ではその観光に関する産業が最も影響を受けました。2020年の第1四半期はまだコロナ感染が広がりつつあるという状況だったため外国人観光客の受け入れは制限されていませんでした。ところがその後感染は瞬く間に広がり、3月末に労働許可証の所有者以外の外国人の入国が認められなくなったことで観光客の入国はゼロに。それが9月まで続きました。

その後、感染が収まっている国からの入国を許可する特別観光ビザの発行や、日本を含むビザ免除対象国からの観光目的での入国の許可など少しでも観光産業を浮上させようと様々な対応をしてきました。ただ14日間の隔離用宿泊施設などでの隔離生活の義務付けや、渡航前72時間以内のコロナ非感染証明書などの条件があることから外国人観光客の入国数は増えることがありませんでした。これによりタイの経済成長に欠かせないはずの観光産業は大きな打撃を受けてしまったのです。


日本からタイへのワクチン贈与

昨年7月より日本からはタイに向けて新型コロナウイルスのワクチンを送っています。10月15日に到着予定とされたものを合わせ約205万回分の贈与だそうです。
日本からは新型コロナの一日も早い収束に向け連携し様々な支援を実施する考えとの発表がありました。


タイへはいつから行ける?

タイ政府の発表(2022年6月20日現在)によるとワクチン接種証明書あるいは出発72時間前までのPCR検査または抗原検査キット(ATK)による陰性証明のみの提示で入国が認められるようになるそうです。

水際対策の一環として海外旅行者に求めていた「タイランド・パス」への登録と保証額10万ドルの保険加入の要件は2022年7月1日から撤廃すると発表されました。

ただし、空港では入国者に対して無作為の検査を実施するそうです。また、ワクチン未接種者および陰性証明を提示できない旅行者は、入国の際にATKを受ける必要があるようです。


タイの新型コロナウイルス新規感染者数は緩やかな減少傾向

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