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タイの首相や政治体制についてわかりやすく解説!

2022/02/08

タイの首相や政治体制について解説

タイで生活をするなら、政府や政治のこともある程度把握しておく必要があります。当然のことながら、タイ国内の社会情勢の変化は移住者の生活や安全にも大きな影響を与えます。そこで今回はタイの首相や政府・政治体制についてわかりやすく解説します。


タイの政治の仕組み

タイの首相や政治体制について解説

タイの政治体制は日本とよく似た「立憲君主制」

タイの政治体制は「立憲君主制」です。1932年の立憲革命により、それまでの絶対君主制から立憲君主制に移行しました。国王は象徴的な存在として憲法に定められ、政治への参加が制限されています。日本の天皇制と同じような仕組みと考えれば理解しやすいでしょう。

また、日本と同じように議院内閣制を採用しています。タイの国会は「元老院」と「人民代表院」の二つの議院からなる両院制です。

タイの政治体制の仕組みは日本とよく似ているので、日本人にとっては理解しやすいと思います。


軍部の権力が未だに強い

一方、日本と大きく違うのは軍の権力が強いことです。2000年以降もたびたび軍部によるクーデターが発生しています。現在のプラユット政権も2014年の軍事クーデターから続く軍事政権の流れを汲んでいます。現在も国民による反政府デモが行われていて、政権が安定しているとは言えない状態です。


タイの首相

タイの首相や政治体制について解説

プラユット現首相

タイの現首相はプラユット・チャンオチャ首相です。2014年の軍事クーデターを指揮した元陸軍大将のプラユット氏は、2019年の選挙を経て新政権の首相に選任されました。形式上は民主主義政府となったものの、指導者が変わっていないため、軍の影響力は色濃く残ったままです。

また、プラユット首相は報道陣からの質問にいらだち、コロナ対策のアルコール消毒薬を記者に向けて噴霧したり、議会中にマスクをしていなかったとして、罰金命令を受けたりと、何かとトラブルを起こす人物として知られています。


タクシン元首相

現在もタイ国内の政治に強い影響力があるのが、タクシン元首相です。もともとIT企業の創業者社長だったタクシン元首相は、2001年の総選挙で新党を立ち上げ、議席の過半数を獲得、政権を樹立しました。タクシン元首相の支持者は、農民やバイクタクシーの運転手などのいわゆる低所得者層が中心だったとされています。一方「反タクシン派」は都会に住むエリートや高所得者層が中心でした。

かつては、赤をシンボルカラーとする「タクシン派」と黄色をシンボルカラーとする「反タクシン派」による対立が国内を二分し、たびたび大規模なデモが行われてきました。


史上初の女性首相インラック元首相

2011年から2014年まで首相を務めた第36代首相インラック氏はタイ史上初の女性首相として話題になりました。インラック氏はタクシン元首相の妹にあたります。安定した政権を築いていたインラック氏ですが、2014年に失職し、その後軍事クーデターが発生。現在、タクシン元首相とインラック元首相は国外生活を余儀なくされています。


若者による反政府デモ

タイの首相や政治体制について解説

そして、2022年現在、タイを揺るがしているのが、若者たちによる反政府デモです。

2020年10月14日に学生らを中心とするグループが、プラユット政権の退陣を要求するデモをバンコク内で開始しました。10月15日、政府は非常事態宣言を出しましたが、デモは地方都市にも拡大。10月16日の集会では、治安当局がバンコクのデモ隊に放水して強制排除するなど、大きな騒動となりました。
デモ隊は

・プラユット政権の退陣
・新憲法の制定
・王政改革

を求めています。
軍事政権の流れをくむ現政権への不信感や王室による政治干渉、そしてコロナ対策への不満から、若者たちによる反政府デモは国中に広がりを見せ、現在も火種はくすぶっています。


現在のバンコクの情勢

これまで観てきた通り、タイではこれまで何度もクーデターや政変が起こり、政治的争いが繰り返されてきた歴史があります。
現在も民主化のためのデモが続くタイですが、実際のところバンコク市内の治安が悪化しているわけではなく、情勢は比較的落ち着いているようです。とはいえ、注意は必要です。

2022年1月現在、日本の外務省による危険情報を参照すると、バンコク付近は「レベル1(十分注意)」となっています。軍の影響力や政権の不安定さ、反政府グループによるデモ隊と治安機関の衝突に十分注意が必要とされています。

タイの危険情報(外務省ホームページ)

また、在タイ日本大使館からも、デモの現場に近づかないように注意喚起がされています。過度に警戒する必要はありませんが、タイを訪れるのであれば、こういった情報も必ず事前にチェックし、理解しておきましょう。


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タイは親日国で在留邦人も多くいます。日本人向けの施設も整備されていて、日本人にはとても住みやすい国ですが、日本と違うところも多くあります。政治情勢によって、治安や住みやすさも大きく変わってきます。事前の情報収集は非常に大切です。

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