タイ・バンコクでコンドミニアムのオーナーになる!…夢じゃないコンドミニアムの購入!
2022/01/20
タイ・バンコクのコンドミニアムはプールやフィットネスジムが付いていてセキュリティも万全で、日本人に人気があります。セカンドハウスとして購入する人もいれば、賃貸収入を得る不動産投資の対象として購入する人もいます。近年、タイ・バンコクのコンドミニアムに興味を持つ日本人が増加している状況です。
一方で、バンコクのコンドミニアムの相場や税金、ローンはどうなのか、不動産購入にまつわるトラブルはないのかなど不安に感じることも多いでしょう。
この記事では、タイの不動産購入をお考えの方向けに、バンコクのコンドミニアムの相場や税金、ローン、購入する際の注意点をお伝えします。
タイ・バンコクのコンドミニアム相場
不動産を適正価格で購入するには、相場を把握しておく必要があります。
BTSや地下鉄の駅の周辺は交通の便が良いため、新しいコンドミニアムが続々と建設されています。日本人が多く住むスクンビットエリアにはコンドミニアムの建設が続いている状況です。
立地条件や物件により幅がありますが、400万バーツくらいからコンドミニアムを購入できます。日本円で1200万円ほどですので、日本のマンションよりは購入しやすい価格です。
タイの固定資産税(土地家屋税)
以前はタイには固定資産税はありませんでしたが、2019年3月に新土地家屋法が施行され2020年1月1日より 土地家屋税、いわゆる固定資産税税が課税されるようになりました。毎年1月1日を基準として納税義務を負い、その年の4月末日までに納税しなくてはなりません。
なお、以前の土地家屋税は、不動産の賃料収入に対して課税されていました。資産の賃貸価格を課税の基準として、税率は年12.5%でした。
新土地家屋税の税率
タイの 土地家屋税は累進課税制度を採用しています。不動産の評価額が5000万バーツまでは税率0.02%で、評価額が高くなるにつれて税率がアップしていく仕組みです。
ちなみに日本の固定資産税は、不動産の評価額に対して1.4%が課税される定率課税になっています。
土地の用途により税率は異なりますが、コンドミニアムの場合は以下の表のとおりです。
不動産の評価額 | 税率 |
5000万バーツ以下 | 0.02% |
5000万バーツ超〜7500万バーツ | 0.03% |
7500万バーツ超〜1億バーツ | 0.05% |
1億バーツ超 | 0.10% |
タイ・バンコクで購入するコンドミニアムはほとんどが5000万バーツ以下なので、土地家屋税の税率は0.02%です。例えば、コンドミニアムの評価額が2000バーツであれば、土地家屋税は40バーツほどです。
なお、自分で住む目的で建物だけを所有している場合、物件価格が1000万バーツ以下であれば非課税となります。
コンドミニアム購入にかかるその他の税金
タイのコンドミニアムを購入する場合、土地家屋税以外にも次のような税金がかかります。
移転登記手数料
コンドミニアムを購入すると前のオーナーから所有権が移転しますが、契約しただけでは完全に所有権を移転していません。登記を移転して完全に所有権を移転できるのです。日本と同様に登記を移転する手数料がかかります。
売買代金または土地局による資産評価額の金額の大きいい方の2%が課税価格です。
印紙税
日本と同様、タイでも不動産の売買契約署を作成する場合には、印紙税がかかります。
物件の売買代金または土地局による資産評価額のどちらか金額の大きい方に税率5%の印紙税が課税されます。
キャピタルゲイン税
購入したコンドミニアムを売却して利益を得た場合、キャピタルゲイン税がかかります。税率は物件価格が100万バーツまでなら15%です。
相続税・贈与税
以前はタイに相続税や贈与税はありませんでしたが、2016年2月より課税されるようになりました。ただし、1億バーツを超える資産が対象なので、庶民には無関係です。バンコクでも1億バーツを超える物件はあまりないので、日本人は無関係と思っていいでしょう。
所得税
購入したコンドミニアムで家賃収入を得た場合、所得税がかかります。累進課税制度が採用されていて、税率は以下のとおりです。
所得額 | 税率 |
150000バーツまで |
0% |
15001~300000バーツ |
5% |
300001~500000バーツ |
10% |
500001~750000バーツ |
15% |
750001~1000000バーツ |
20% |
1000001~2000000バーツ |
25% |
2000001~5000000バーツ |
30% |
5000001バーツ超 |
35% |
なお、タイにも所得税の控除があります。 賃貸物件の種類に応じて賃貸収入の10~30%の経費控除、60000バーツの納税者本人の人的所得控除が認められています。
不動産購入ローンを組むには
タイでは外国人であっても厳格な条件をクリアすれば、不動産購入ローンを組むことができます。ここでは、タイで外国人が金融機関から資金を調達できるオプションを紹介します。
オフショアローンを組む方法その1
タイにある企業で就労して1〜2年間の勤務履歴と給与受け取り履歴を用意して、UOBやICBCなどの外国銀行で海外不動産を対象とした購入ローンを組む方法があります。
タイの地方銀行では外国人が不動産ローンを組めないので、特別な外国銀行を利用します。
ただし、年収など属性に関する条件が厳格なため、現地採用の人では審査を通過できないのが現実です。日系企業の駐在員や会社経営者であれば、審査に通る可能性はありますが、タイ人向けのローンほど金利などの融資条件は良くありません。
オフショアローンを組む方法その2
タイ非居住者が対象ですが、外国での収入や金融資産を拠り所としてローンを組む方法です。
タイ以外の国に居住して収入や資産がある外国人投資家が、タイの不動産を購入するため国際不動産の購入ローンを組みます。
タイの就労ビザや配偶者ビザがない外国人でも、審査をクリアできれば融資が通ります。外国人の国籍が重要な要素になりますが、日本人は有利なケースが多いようです。
タイ人の配偶者と結婚する
タイ人と結婚するともらえる配偶者ビザを活用してタイの地場の銀行で不動産購入ローンを組む方法です。
不動産を取得して名義人となるのはタイ人配偶者で、外国人である配偶者は保証人になります。夫婦ともに安定した収入があり、クレジットヒストリーに問題がないことが審査を通過するための条件です。
金利などオフショアローンより有利な融資条件で不動産購入ローンを組むことができます。
タイの永住許可証(PR)を取得する
タイの永住許可証(PR)を取得すれば、タイ人と同じような融資条件で不動産購入ローンを組めます。
就労ビザや専門家ビザ、投資ビザのどれかを保持している40歳以上の外国人であれば、タイの永住許可証を申請することが可能です。
ただし、年間に100人ほどしか取得できないので、かなりハードルは高い方法です。
コンドミニアム購入の注意点
タイ・バンコクでコンドミニアムを購入する場合、トラブル防止のため以下のことに注意しましょう。
エリアの選び方
バンコクのどのエリアのコンドミニアムでも需要が高いわけではなく、人気のないエリアもあります。人気のないエリアのコンドミニアムを割高な価格で買うと損をすることになるので注意しましょう。
タイへ行ったことのない日本人は、バンコクの不動産情報に精通していないのは当然で、エリア選びを間違える可能性があります。
日本からバンコクの不動産のエリア情報を収集するのは難しいので、現地情報に精通している人にサポートしてもらいましょう。
詐欺被害に注意
タイで不動産の仲介業をするのに免許は必要ないため、詐欺まがいの営業活動をしている業者がたくさんいます。バンコクの怪しい不動産業者に依頼して、詐欺の被害にあう日本人は数多くいます。
例えば、欠陥のあるコンドミニアムを売りつけられたり、物件の代金を支払った後で業者が消えてしまったりという事案が後を絶ちません。詐欺被害にあわないように、タイで評判の良い不動産業者を選びましょう。
管理会社の信用度をチェック
投資のためタイでコンドミニアムを購入すると、現地の管理会社へ物件の管理などを任せることになります。ところが、信用できる管理会社ばかりでなく悪質な管理会社もいて、きちんと管理をしてもらえないことがあります。
例えば、物件の管理や入居者の管理を怠ったり、無断でコンドミニアムを民泊に利用したりというケースです。日本と同じように管理会社がきちんと管理してくれると思って安心しないようにしましょう。管理会社の信用度を見極めてから、物件の管理を依頼することが大切です。
格安中古物件は要注意
バンコクには格安の中古コンドミニアムがたくさんありますが、安易に購入しないようにしましょう。安い中古コンドミニアムには魅力を感じるものですが、欠陥があると修繕費がかかるのでトータルで高くつくことになります。
水回りやガス回りには欠陥があることが多いので、購入前に欠陥がないかを確認しましょう。
必ず現地見学を!
コンドミニアムは高い買い物ですので、現地で物件を見学してから購入を決断しましょう。業者のホームページを見ただけで決めたり、知り合いの情報だけで決めたりしないで、必ず自分で現地へ出向いて物件をしっかりとチェックしてください。
物件を確認して疑問点があれば、同伴した不動産業者に必ず質問しましょう。騙されて後悔しないためには当然の防衛策です。できればタイ語のできる日本人に同行してもらってサポートしてもらうことをおすすめします。
まずはバンコク不動産にご相談を!
今回は、バンコクのコンドミニアムの相場や税金、ローン、購入する際の注意点をご紹介しました。
一年中暖かいバンコクは移住先としても投資先として魅力があり、コンドミニアムを購入する日本人は増えています。ネットでもバンコクのコンドミニアムの情報は収集できますが、物件選びで失敗しないためには現地で物件を見ることが大切です。
コンドミニアムの購入の前に、一度バンコクに短期滞在してみることをおすすめします。現地でタイ・バンコクを感じながら購入についてのエリア選び、不動産探しなどをしっかり検討されてから、失敗のないコンドミニアム購入を!