タイへの移住を後悔しないために…失敗やデメリットも学んでおこう
2022/01/19
タイへの移住の目的は就職や留学、リタイア生活、起業などさまざまだと思いますが、タイへ移住する人は現地での素敵な生活を思い描いています。
ところが、タイの移住生活が思い描いたようにいかず、タイ移住を後悔している人もいるのです。タイへ移住して悲惨な目にあったことやタイ移住のデメリットをブログに書いている人もいます。
なぜタイ移住を後悔するようになったのでしょうか。タイ移住をお考えの方は、失敗しないためにも、失敗したケースやデメリットも学んでおきましょう。
この記事では、タイ移住を後悔しないために知っておくべきこと、タイ移住のデメリットなどについてお伝えします。
ビザの問題
タイへ移住するとなると、最初にしなくてはならないのがビザの取得です。日本人がタイへ移住する場合、以下のいずれかの長期滞在ビザを取得する必要があります。
・学生ビザ
タイ教育省の認可を受けている教育機関の学生を対象にビザが発給されます。語学学校や塾などは教育機関には含まれません。ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。
・就労ビザ
日本の企業で働いている人や現地採用で就職する人を対象にビザが発給されます。
ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。
・家族ビザ
タイで就労ビザを取得している人の配偶者と20歳未満の扶養家族などを対象にビザが発給されます。
ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。
・配偶者ビザ(配偶者がタイ人の場合)
タイ人と結婚して配偶者になる人を対象にビザが発給されます。
ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。
・ロングステイビザ
就労や永住を目的としない満50歳以上の人を対象にビザが発給されます。タイの入国禁止者リストに入っていないなどの厳格な申請条件をクリアしている必要があります。
ビザの有効期限は発行日から1年間です。
・リタイアメントビザ
日本および他国から年金を受給できる満50歳以上の人を対象にビザが発給されます。
ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。
・観光ビザ
観光目的で60日間滞在する外国人を対象にビザが発給されます。
ビザの有効期限は発行日から3ヵ月です。原則として滞在期間は60日間ですが、タイに滞在中に30日間の延長を申請すれば最長で90日間まで滞在できます。
なお、就労ビザ以外はタイで就労できませんので注意してください。
リタイアメントビザを取得していた人がタイで収入を得ていたため、ビザを再発行してもらえなくなったという事例があります。その人はタイへ滞在したかったのですが、日本へ帰国せざるを得なくなりました。タイの入国禁止者リストに登録された可能性があるため、二度とビザを発行されることはないでしょう。
ビザの問題は、タイ移住のデメリットの一つですね。
ビザの滞在期間は決まっているため、期限後にタイに滞在し続けるためにはビザを再取得する必要があります。ビザの再取得はタイの移民局へ行く必要がありますが、言葉の壁や文化の違いがあり戸惑うでしょう。ビザの更新や再取得には時間とお金、労力がかかり、精神的に疲れることを知っておきましょう。
学生ビザも3ヶ月までしか滞在はできないので、日本に帰国しないまでも一旦はタイを出国し、ビザを再取得しなくてはいけません。
生活費、お金の問題
タイへ移住したら生活費がかかります。お金の問題は大切なことで、タイ移住生活が失敗する大きな原因の一つです。タイ移住後に、生活費に困って後悔する人はたくさんいます。
テレビ番組などでタイは物価が安くて日本の生活費の3分1ほどしかかからないと紹介されています。これは間違ってはいないのですが、生活水準をどのレベルに設定するかによって変わるので注意が必要です。
生活水準をタイ人に合わせて、タイの普通のアパートに住んでタイ料理を食べるのであれば、日本の生活費の3分1ですむでしょう。
ところが、バンコクで高級コンドミニアムに住んで、日本の食材を日系スーパーで買ったり日本食のお店に行ったり、夜遊びしたりしていると、日本での生活以上にお金がかかります。
物価の安いタイでゆったり生活しようと思っていたのに、生活費を切り詰めなくてはいけなくなったり、仕事を増やしてお金を稼がなくてはならなくなったりする人もいるようです。
お金がないままタイへ移住すると困った事態に陥る可能性もあるので注意しましょう。
食事の問題
タイに限らず海外生活では食事の問題があります。
タイ料理が好きで毎日でも食べられる人なら問題ありませんが、ほとんどの日本人は毎日タイ料理を食べることはできないでしょう。タイ料理はとてもスパイシーな料理なので、辛い物が苦手という人はタイ料理が食べられない可能性もあります。
タイでは欧米人向けの食材もスーパーで買えますが、ほとんどの日本人はスーパーで日本の食材を買います。タイで販売されている日本の食材は高価なので、お金がかかるのを覚悟しなくてはなりません。そのため食費の負担が大きくなり、生活が苦しくなる人もいます。
医療の問題
一生のうちで病院へまったく行かない人はいないと思います。タイへ移住してケガや病気をすると病院へ行きますが、日本語が通じる病院がバンコクにあります。ただし、通訳を雇っているので医療費は割高です。
タイにも国民健康保険はありますが、外国人が加入するのは難しいので、民間の医療保険に加入するのが一般的です。民間の医療保険は保険料が高額なため、金銭的な負担は大きくなります。
リタイアして老後をタイで過ごす場合、かなり医療費の負担が大きくなるので、日本よりもお金がかかることを覚悟しておかなくてはなりません。お金に余裕がない人にとっては、医療費の負担はデメリットになります。
タイ移住後に後悔しないように、医療の問題については真剣に考えておいてください。
言葉の問題
タイに移住すると言葉の問題でストレスを感じる人もいます。
外国人向けのホテルやレストラン、病院、公共の交通機関などでは英語が通じるかもしれませんが、日本語が通じるところはそれほど多くありません。
タイの飲食店やコンビニ、銀行、家電量販店、ホームセンターなど、どこへ行ってもタイ語で話しかけてきます。お店の看板や商品の表示や契約書などはタイ語で書かれているので、タイ語が読めないとまったく意味がわかりません。
日本人が多く住むエリアなら、日本語で対応してくれるタイ人がいると安心できますが、そうでないエリアだと言葉の問題で大きなストレスを感じることが多いでしょう。
気候・災害・環境汚染の問題
タイの気候は雨季と乾季に分かれていて、雨季にはスコールのような大雨が降ります。大雨が降っても街の排水機能が整備されていれば問題ないのですが、バンコク市内には排水機能が整備されていないエリアがあります。例えば、多くの日本人が住むエリアであるスクンビットは大雨が降ると、膝くらいまで道路に水がたまるエリアがあります。道路が冠水すると車やバイク、人も移動が難しくなります。また、冠水するとどぶ川の水が流れてくるため、衛生環境が劣悪になるので注意が必要です。
タイでは水害以外に大気汚染の問題が深刻です。11月〜5月頃までのバンコクではPM2.5の数値が上昇して大気汚染がひどくなります。自動車やバスの排ガス、工場から出る有害物質などが原因とされています。北部のチェンマイでは野焼きと森林の火災が原因で大気汚染が発生しています。
タイへの移住を後悔しないために!相談はバンコク不動産まで
今回は、タイへの移住を後悔しないために知っておくべきこと、タイ移住のデメリットなどをお伝えしました。
テレビ番組ではタイは物価が安くて住みやすいところだとメリットばかり取り上げますが、デメリットもあります。正しい情報を収集して理想と現実のギャップを埋めておかないと、タイへ移住してから残念な思いをすることが多くなります。だれでも無駄な失敗はしたくないはずです。
移住を後悔しないために、一度短期滞在を経験されることをオススメします。問題と思われることを経験し、クリアできる自信ができてから移住しても遅くはありません。
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