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タイの王様ってどんな人物?チャクリー王朝歴代の王様を紹介

2022/01/06

タイの王様ってどんな人?歴代の王様を紹介

親日家の多い国タイ。その背景にはタイ王室と日本の皇室との親交の深さにあります。その土台を築いたのは2016年に崩御したラーマ9世です。また、タイにはアジア諸国が欧米諸国に占領されていく中、独立を守った歴史があります。その当時の王たちはどのようにして、タイの独立を保ったのか?タイ・チャクリー王朝の歴代の王であるラーマ1世から現在在位しているラーマ10世がどのような人物だったのか?当時の時代背景や人柄、政策の内容などをまとめてご紹介します。


始まりの王・ラーマ1世

タイの王様ってどんな人?歴代の王様を紹介

在位期間:1782年-1809年

ラーマ1世は、現在のバンコクに都を建設し、チャクリー朝を興した人物です。アユタヤ朝末期の武将プラヤ・タークシンの部下で、タークシンが王となり、それに従って戦功をあげてました。カンボジア攻略、ビルマ(現在のミャンマー)との戦争などで多くの戦果をあげ、次々と昇進して、猛将とされていました。

その後、王になったタークシンが精神錯乱を起こしました。ラーマ1世は国内の混乱を恐れて、タークシンを処刑しました。その後、首都をトンブリーからバンコクに移し、法典の収集改定を行い新法典の編纂を行いました。


文学に長けたラーマ2世

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在位期間:1809年-1824年

ラーマ2世は、タイの偉大な文豪にも数えられるほど、文学面で功績を残しています。しかし、政治的な面では、ブンナーク家などの貴族に内政を委ねていたので、実権はあまり持っていない状況でした。

治世の前半は度々ビルマが攻めて来たため、その抗戦に尽力していました。後半ではビルマがイギリスに占領され、攻めてこなくなったため、国内の整備など中心に行いました。


チャクリー王朝の建設に大きく貢献・ラーマ3世

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在位期間:1824年-1851年

ラーマ3世は27年間の在位の間に対清貿易で莫大な利益を収めました。この利益を赤い袋に入れて寝所に保管したとされており、「赤袋の金」と呼ばれていました。ラーマ3世は「外国から攻撃され領土を失った場合、これで買い戻す」としてこの赤袋を大事にしていました。

一方で軍事でも功績を残しています。当時はビルマのコンバウン王朝がイギリスに侵略されている最中であったため、ベトナム勢力の侵入に容易に対抗することができました。同時期にカンボジアの西部に侵略し、その領土をものにしています。

また、ラーマ3世の治世では、戦乱が少なかったため、インフラ整備にも力を入れることができました。50以上の寺院を建設・修繕するなど、チャクリー王朝の建設に大きく貢献しました。


西洋との関係構築・ラーマ4世

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在位期間:1851年-1868年

西洋諸国がアジアへの侵略を進める中、ラーマ4世は西洋諸国との関係を重視していました。そのため、イギリスからアンナ・レオノーウェンズという家庭教師に招き入れ、子弟に西洋の教育を受けさせました。そして、イギリスとフランスの勢力均衡をはかり、タイの近代化政策にも力を入れ、タイの独立を守ることに成功しました。

1854年には清への朝貢を止め、トンブリー王朝から続いていた冊法体制から脱ました。1855年にイギリスと不平等なボーリング条約を結び、ほかの欧米諸国とも同様の条約を結ぶ一方、国王の中国貿易独占を廃して自由貿易政策をとり、諸制度の改革に取り組みました。その後、米を輸出するようになり、タイの中央平原部には運河を建設しました。これにより米の増産が活発になりました。


タイ近代化に貢献・ラーマ5世

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在位期間:1868年-1910年

ラーマ5世は即位後、西洋諸国へ偵察に行き、そこでタイ近代化へのヒントを得ました。その後チャクリー改革と呼ばれる数々の改革を行い、タイの近代化に貢献しました。

外交では、イギリスがビルマとマレーシアを、フランスがベトナムをそれぞれ占領していました。その中、ラーマ5世は西洋諸国からタイの独立を守るためにイギリスにマレー半島の一部を割譲、フランスにカンボジアとラオスを一部割譲しました。実はイギリスとフランスにとってもタイを占領することには問題がありました。アジア諸国を占領しつつあったイギリスとフランスは、ラーマ5世によって近代化されていたタイを独立させていおくことで両国の緩衝地帯としたのです。

タイの独立を守ったラーマ5世はタイ三大王のうちの一人に数えられ、今でも国民からの人気が高く、肖像画が首飾りやポスターになったり、像が仏壇に置かれたりしています。


海外留学の道を拓いた・ラーマ6世

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在位期間:1910年-1925年

ラーマ6世はタイ王朝で初めて海外留学を経験した王であり、文化・文芸の才能に優れた王でした。ラーマ5世の改革を引き継ぎ、「義務教育制度の導入」や「空港・発電所・水道設備の建設」、「仏歴の採用」、「一夫多妻制の撤廃」、「タイ赤十字社の設立」、「国際連盟への加入」など、タイの発展に大いに貢献しました。

また、ラーマ6世は歴代の国王を「ラーマ〇世」と呼ぶことに決めた人物でもあります。

このように多くの功績を残したラーマ6世でしたが、財政管理に関しては放漫でした。スアパーと呼ばれる自警団組織の運営に多大な費用を費やしたことがきっかけで、正規軍の反感を買い、クーデターが起こる事態になりました。そして、国家財政は、破綻寸前の状況にまで陥りました。


先代に振り回された・ラーマ7世

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在位期間:1925年-1934年

ラーマ7世は在位前にイギリスとフランスの士官学校に在籍しており、帰国後は軍人として働いていました。しかし、兄のラーマ6世には成人した子供がおらず、ラーマ6世が崩御した後急遽王位につくことになりました。あまりにも急に王座に就くことになったため、ラーマ6世によって窮地に立たされていた国家財政を立て直すことに苦戦しました。

最高顧問会議を開き、財政を立て直すことに全力を注ぎましたが、アメリカの世界恐慌が影響し、国家財政はさらに悪化していきました。これに、不信感をもった最高顧問メンバーにより、1932年に立憲革命がおこり、ラーマ5世以来続いていた絶対君主制に終止符が打たれました。

ラーマ7世は、眼病の療養のためイギリスにいました。タイに戻らぬまま退位の意思を示し、そのままイギリスで崩御しました。


変死を遂げた・ラーマ8世

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在位期間:1934年-1946年

ラーマ7世は子宝に恵まれなかったため、ラーマ7世の甥であった当時10歳のラーマ8世が王位に就きました。ラーマ8世はスイスで勉学に励んでおり、第二次世界大戦が終結した翌年1946年にタイへ帰国したが、その年に変死を遂げました。ラーマ8世の死は当時侍従によるものと判断され、殺害に関わったとされる侍従3名が死刑となりました。しかし、後々旧日本軍の参謀「辻正信」よる犯行の可能性が高いなどの調査結果が出ており、真相はハッキリしていません。そして、この件に関して深入りすることは不敬罪にあたるため、現在でもタブーとなっています。


国民から絶大な信頼を得た・ラーマ9世

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在位期間:1946年-2016年

ラーマ9世はラーマ8世の変死後、急遽王位に就くこととなりました。ラーマ9世は農村の開発や、貧困の解消に尽力してきました。自ら地方巡視に訪れ、各地の村々で演説を行いました。国民に寄り添う姿から、国民の信頼と尊敬を集めました。

ラーマ9世は質素かつ倹約的なライフスタイルを自ら実践することで、国民に「足るを知る生活」を呼びかけました。そしてその人柄は、国民からの絶対的な支持を受け、王の中の王と称されるようになりました。

1992年に発生した「暗黒の5月事件」では、軍と民主化勢力の仲介役を果たし、武力衝突を回避させることに成功しました。また、ラーマ9世は日本の皇室との関係も深く、この働きがタイの親日家を促進しました。


現在の王・ラーマ10世

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在位期間:2016年-

ラーマ10世は2016年のラーマ9世の崩御後、王位に就きました。ラーマ10世はイギリスの士官学校で修業した後、オーストラリアでも軍事課程を修めました。その後、アメリカ・イギリス・オーストラリアとの軍事演習を指揮し、軍部との繋がりを強めました。

ラーマ9世の弔いに訪れた日本皇室と直接交流を深めるなど、日本との友好関係も続いています。

しかし、ラーマ10世を支持する声はそこまで多くありません。これまで法人名義であった国家資産を個人名義にし、個人資産としたことで「世界一裕福な王」とされています。しかし、この動きにより国民からは疑念の声も上がっています。


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